年収の1/3超過の負債を負う債務者のデフォルト率って、どういう意味があるか。 [貸金債権]

年収の1/3超過負債を負う債務者の債務弁済デフォルト率と、貸付方針に関する立法関係者らの誤解

この質問は、「貸金業制度に関するプロジェクトチーム」第一回事務局会議(平成21年11月30日)で司法書士が、尋ねた質問である。
http://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/gaiyou/20091130.html

借入れする個人は、最初からすぐに年収の1/3を借りるわけでもなく、借りられるわけでもない。
負債総額が年収の1/3に達したときを起点として、収益とリスク(初期延滞客、常習的頻繁繰り返し延滞客、長期延滞客、貸倒客)のパフォーマンスを計測してみたら、1/3以下の客のパフォーマンスと比べて、悪いだろうという質問の意味だろう。返済ができなくなる確率が上がるのは当然のことだろう。所与の条件がおなじであればの話だが。

しかしリスクを決定する因子は、負債の大きさ、年収比率だけではない。住居形態(費用負担がいるかどうか。必要な場合の家賃)、それを決定する家族構成(親と同居か、別居か、既婚か、子供がいるか、何人いるか。)、収入の大きさ(比率が同じでも300万円と600万円の所得では支払い余力は違う)などによって、影響される。職種、職歴年数も与信審査には影響を与える。
業者は与信審査で、年収の6割までも融資枠を認めることがあるだろう。しかし住居費用がいらず、子がいない場合と、中学生2人に賃貸住まいでは、支払能力は全く違う。年収400万円、小学生と園児の二人の賃貸住宅の既婚者に、借入れ総額で160万円まで貸していても、200万円を超えて貸すかどうか。しかし子がおらず、家賃が懸からなければ、貸すだろう。

リスク要因の違う債務者には異なる与信対策がとられる。リスクがあれば、融資するか否か、融資しても融資額の絞り方、出金停止をどうとるか。だから、年収の1/3を超える債務者といっても、他の要因から同じリスクではないのだから、デフォルト率が悪いだろうと推測することはできない。年収1/3超えのリスクは、他の要因を満たせばカバーされるし、業者の専門性は、それを管理する技術にある。

業者にとって年収1/3が最重要の決定要因ではない。それを政府が国が、他の要因を無視して、最重要要因にしてしまったにすぎない。
確かに同じ債務者が同じ経済状況で、年収30%の借入れが、経済的条件を変えず、40%を越えたらデフォルト・リスクが増大することは明らかである。しかしそういう単純な話ではない。
 デフォルトの決定的因子とはなにか。

そうしたデフォルト率を抑えられる管理・制御可能な因子に比べ、人的能力では予測不能な因子がある。失業、離婚、家族の病気。ただある程度は、過去の履歴から、転職回数や職歴からリスクの大きさは判断がつく。職種では、失職のない公務員か否かは、大きな決定因子ともいわれる。デフォルト率は、年収1/3以下かどうかの要因よりも、むしろイベント期日の到来の予測がつかない失職や病気などのライフイベントの方が、大きな要因であり、年収1/3以下と超過の債務者が同じ経済信用因子でないので、違う種のひとを比べるのは、スコアリング分析データをださせないと意味がないだろう。

貸してから1年以内に倒れることがわかるような貸せない客には、貸せない。こうして年収1/3を超えても、個別与信要因からは、すぐには倒れることはない客が選ばれ、より慎重に与信枠を設定され、モニターされることになる。その結果、年収1/3以内の客とさほど悪くないパフォーマンスとなる。

 行政監督機関を含め、与信業務を専業としない者の誤解と錯覚はあるだろう。立法するにあたり、業者が十分な説明ができなければ、公序は、誤解と錯覚と幻想のもとで、策定されることになる。

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えなり


おっさん童★貞が15万ゲットォォォ!!!!
若いコに筆おろししてもらえるとかマジ勝ち組すぐるwwwww

ていうか女とやるって意外とカンタンなんだなwwww
最近じゃ俺のメタボディを武器に、おにゃのこハメまくりっすよ!(*゚∀゚)=3
http://jmx0f2d.becquerel.tubuyaku.com/jmx0f2d/
by えなり (2011-04-02 02:51) 

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